チラシ制作の色々なレイアウト

高級感のあるレイアウト、躍動感のあるレイアウト、かわいいレイアウト、子供っぽい元気なレイアウトなど様々なレイアウトでチラシ制作する

「共通認識をうまく利用する」

チラシ制作人赤い色には温かさを感じ、青い色には涼しさを感じます。このような暖色・寒色や、→があれば方向を示すというように、誰もが同じように感じる共通認識は数多くあります。よいチラシレイアウトはこの共通認識をうまく利用しています。共通認識には暖色・寒色のように世界に通用するものもあれば、国によって変わるもの、性別や年齢などで変わるものなど様々なものがあります。レイアウトする際にはターゲットがどんな共通認識を持っているかを見極めて取り掛かります。

よく言われる斬新なチラシレイアウト、とんがったレイアウトと呼ばれるものは、共通認識をはるかに逸脱しているかのように思われがちですが、よく確認してみると、実はそれほど離れているわけではありません。共通認識を円で表すならば、そういったものは、円の外周付近に存在するものなのです。うまいデザイナーはこのあたりを巧みに利用しています。

共通認識で特に注意したいのは、病院を表現する十字形など、国や宗教によっては絶対に使ってはならないものがある点です。特に海外向けの紙面をレイアウトする際は、そういった点にお注意が必要になります。日ごろから共通認識についての感覚を養っておくとよいでしょう。

  • かわいいレイアウトにしたい

可愛さには普遍的なものだけではなく、時代とともに変化するものもあります。日ごろから様々なものに目を通して時代に合った可愛さを表現しましょう。

  • 時代とともに変化する可愛さ

子供や動物の姿は洋の東西を問わず、また時代にも左右されない可愛さを表現するアイコンです。内容がこれらに関連するものであれば、写真をビジュアル要素として大きく使えば、後は配色やテキストを整えるだけで済みます。

しかし、これ以外の内容、例えば女性の可愛さを表現したいような場合は、価値観が変わりやすいため、その時々のかわいいのはやりも考慮しておく必要があります。ビジュアル要素だけではなく、文字組みや、配色なども同様で、時代とともに様々な表現の流行が移り変わっています。かわいいレイアウトに取り組むときは、今はどんなものがかわいいとされているのかを調査することから始めるようにしましょう。

  • 大きくスペースを空ける

何もない空間が大きい写真は可愛さの表現として10年くらい前からよく見かけるものになりました。一般に空間が大きく空いた写真では、その空間をテキストなどの要素を配置するために利用します。

ところが近年のかわいいレイアウトではあえてその空間には何も置きません。全体のみためが単調になる場合は、何らかのアクセント的な処理を置いたりします。このタイプのレイアウトでは見出しやキャッチコピーも本文などで使われる細めのフォントを使い、なるべく主張しないように扱います。

全体はすっきりとまとめ、細かい部分まで配慮して何度も推敲を重ねたレイアウトであったとしても、あまり手を加えずに仕上げたように見せるのがポイントです。

  • 柔らかさとゆるさによる演出

やわらかなか座愛の手書き文字やイラストをちりばめるのも、近年よく見られる手法の一つです。軽く仕上げた手書きの囲みやポイント的なイラストで構成紙、配色もあまりビビッドな色は使いません。一昔前ならば、ティーン以下の少女向け媒体で目にすることが多かった手法ですが、今は大人の女性向けの媒体でもよく見られるようになりました。

ただし、天道を重視したようなトラッド系やコンサバ系のファッション記事には似合いません。記事の内容もカジュアルなものであることが前提となります。

このタイプのレイアウトではあまり方向性を利用した視線誘導を行わないのがセオリーです。紙面の中でのメリハリはある程度必要ですが、見てもらう順番を厳密に想定せず、自由に目を動かしてもらえるようにします。このため、読者が紙面内の要素をランダムに見ても記事の意図や内容がしっかり伝わることが条件です。

  • 切り抜き写真を大胆に使う

躍動感のあるレイアウトでも出てきた切り抜き写真は可愛さの演出にも効果的です。切り抜き写真では背景を工夫できますから、角版の写真では感じさせるのが難しい可愛さのイメージを配色や模様で補強できるためです。

ただし、躍動感のように縦横無尽にレイアウトすると、元気がよすぎるイメージになりがちです。特に商品紹介などの場合は、背景の配色や模様で可愛さを強調しつつ、同時に写真のサイズは整えて、現実感を保ちましょう。フォントは部分的に手書き風のものをあしらって変化をつけてもよいでしょう。配色は暗いトーンだとシックな印象を与えるので、明るめのトーンが向いています。ポイントはそれぞれの要素に少し仕掛けをつけながらも、下品にならないようにまとめる点です。配色を同系色でまとめたり、要素の配置やサイズを整えるようにするとよいでしょう。

躍動感のあるレイアウトにしたい

型にはまったレイアウトでは躍動感を感じさせることはできません。ジャンプ率を高くしたり、角度を変えるなど、紙面全体に動きを加えましょう。

  • ばらつかせてまとめあげる

躍動感とは文字通り飛び跳ねるような生き生きとした快活な様子を表します。子供を表現したり、子供向けの媒体などでは躍動感を表現することが多くあります。

手法としては、要素をあえて不揃いに配置したり、大小の差をつけたり、色相を大幅に変化させたカラフルな配色にしたり、紙面の中で要素をあらゆる方法でばらつかせます。しかし、ただ要素をランダムに配置するのではなく、型破りに見えると同時に全体のまとまりやバランスをたもつことが大切です。ばらつかせながらまとめあげるという、矛盾のある舵取りを行うことが躍動感のあるレイアウトの本質といえます。

  • サイズを自由に

切り抜き写真を多用し、それぞれの写真のサイズも実物の比率にとらわれずに拡大・縮小して置き方も角度を様々に変えたりすることで、躍動感を表現できます。実際にはあり得ない状況を提示し、空間や重力の意識から自由になることで、視線が方向性を持たず、紙面の様々な場所へと動き回る。その動きが躍動感へとつながるわけです。写真も裁ち落としで配置するなど、紙面の枠にとらわれないレイアウトを目指しましょう。

ただし、このようなレイアウトではテキストだけは水平・垂直を守って配置するなどして、ばらつかせたビジュアルを落ち着かせる必要もあります。全体の構図にも三角構図などの安定感を感じる構図を取り入れ、一見は無秩序に見えてもまとまりがあるレイアウトにします。

  • カラフルな配色を使う

躍動感の表現には配色も重要な要素です。類似色相でまとめると落ち着きすぎてしまうので、異なる色相の色を選びながら配色するとよいでしょう。ただし、色相・明度・彩度のすべてがバラバラの色を使うと無秩序になりますから、明度は中程度からやや明るめ、彩度は少し高めのトーンで揃えます。

これらの色を様々な場所に点在させたり、色面自体を装飾的要素として使用します。様々なサイズの円をビビッド~ライトな色で配色して、紙面のにぎやかさを演出しています。バランスが偏らないように注意しながら配置するのがポイントです。

  • タイポグラフィで演出する

タイポグラフィで躍動感を演出するにはここまで触れた2つの手法、サイズを自由にすることと、カラフルな配色を組み合わせた方法が効果的です。

フォント自体も躍動感を感じるフォントを使用し、1文字ずつ様々な色、様々なサイズでバランスをとりながら配置していきます。ただし、この手法を使うのはタイトルやキャッチコピー、大見出し程度にとどめましょう。本文などは普通に組むことで読みづらさを感じさせませんし、安定感も与えられます。

チラシ制作のシンメトリーと高級感

伝統工芸の要素を取り入れる

古来から受け継がれる工芸品などの質感や装飾も高級感の演出に使われます。例えば、質の良い皮や紙などは、実際に印刷物には使うことはできませんが、写真を紙面全体の背景にしくことで見る人に高級感を感じさせることができます。

工芸品の装飾を利用する場合は、写真をそのまま使うと高級なものであってもかび臭い表現になりがちです。このような場合は、装飾の意匠を図案化して使用するとよいでしょう。

洋の東西どちらにも古くからある唐草模様などは、代表的な装飾です。内容に呈した模様を取り入れましょう。

  • シンメトリーと高級感

シンメトリーは安定感を感じさせ、高級感のあるものによく使われます。東洋ではシンメトリーを高級なものとする認識はあまりありませんが、西洋ではシンメトリーは最もフォーマルなレイアウトとされています。ただし、見た目が安定しすぎるため、面白味に欠けるように感じられることもあります。このような時は、対象の構図を崩す要素を配置します。

  • パートカラーの演出

高級感を演出するときは、配色もレイアウトもシンプルにまとめることが需要です。パートカラーはそれらを実現しやすい手法といえるでしょう。

パートカラーはモノクロ写真の中で中心となる対象物だけをカラーにする手法を言います。

余計な飾りなどを排して視覚的にすっきりと見せつつ、視線を対象物に誘導できます。また、配色も2色に絞れるので、この点からも高級感の演出には都合がよいといえます。

 高級感のあるレイアウトにしたい

高級感を感じさせるためには、配色と構成のシンプルさがカギになります。

写真の素材感なども活かしつつ、無駄を排してしっかりと印象つけましょう。

  • 高級感を連想するもの

一口に高級感といっても、人は様々なものに対して高級感を感じ取ります。例えば宝石や貴金属などの輝きにも高級感を感じますし、良質な工芸品の深みのある味わいにも高級感を感じるでしょう。このような具体的なものから連想される要素を取り入れるのも高級感を演出する方法の一つです。

配色面では貴金属を連想する金色や銀色を使うことが多く、色数は少な目、背景のカラーはダーク系のトーンでまとめます。

テキストの見せ方は、伝統的な明朝体や楷書体などを使うことが多く、ゴシック体を使ったとしても、太いウエイトのものはあまり向きません。写真などのビジュアル要素はシンプルに大きく扱うことが多く、レイアウトもシンプルで上質な構造を目指します。

  • 高級感のある配色

ゴールド系の配色は高級感の演出によく使われます。通常のカラー印刷では特殊なインキが必要なゴールドは使えませんから、ゴールドに見た目が近い、茶系の色相を使います。

それを中心に3色程度、多くとも5食程度の配色にし、どう継承のものでまとめるのが基本です。強調すべき部分があれば茶色から離れた色を使っても構いませんが、小さな面積でアクセント的に使うようにしましょう。

ゴールド系の配色でまとめる場合はメインビジュアルの写真等の色に気を配る必要があります。ゴールド系から離れた色のビジュアルは向きません。